精密農業関連商品
一般にGPSと呼ばれている、GNSSによる衛星測位は、大きく分けて3段階の精度があります。1つ目はスマートフォンやカーナビなどで使われる測位方法で、10m~20m程度の精度しかありません。2つ目は無料の補正信号(DGNSS)を使用したもので、20cm~30cmの精度が得られます。そして3つ目が有料の補正信号を利用したもので、1.5cm~2.5cmの精度が得られます。耕起や牧草作業の場合には、20cm~30cmの精度でも作業できますが、播付けや植付け作業では20cm~30cmの精度では作業に支障をきたすため、RTK PLMコネクトによる補正を使用した2.5cmの高精度がかかせません。
ニューホランドのRTKはNtrip(Networked Transport of RTCM via Internet Protocol) 方式のRTKで、インターネット回線を利用してRTKの補正信号を受け取ります。その信号は、トラクターに搭載された専用モデムからGNSSレシーバーへ入力されます。モデムとレシーバーが物理的に接続されているため、トラクターのエンジンと連動して自動的にRTK接続を開始しますので、乗り降りするたびに通信デバイスで接続作業をする必要はなく、突然のバッテリー切れの心配もありません。
お客様はRTKの存在を意識することなく、普段どおりにトラクターをお使いいただくだけで、常にRTKの高精度をお客様へご提供します。
RTK PLMコネクトは、2016年よりニューホランドが自社で運営しており、すでに全国の数多くの営業所に基地局が設置され、その数は年々増加しております。 安定したRTK信号をお届けするため、RTKベースステーションは肉厚で堅牢なベースを建物の構造部分にしっかりと固定し、その動作は専用に設置されたインターネット回線を通じて常にシステムの安定稼働を監視して、お客様のもとに信頼できるRTK補正信号をお届けしています。 もちろん、お客様は移動基地局の設置の必要はなく、トラクターを動かす時はいつでも、RTKの信号を自動で受信してお使いいただけます。
RTK PLMコネクトがつながるのはRTKだけではありません。高性能通信モデムであるPCMモデムは、RTK通信だけではなくテレマティクス通信にも対応しており、PCMモデムでRTKをお使いのお客様は、テレマティクス機能拡張のサブスクリプションをお申し込み頂くだけで、新たな機材を追加することなくテレマティクス対応のコネクテッド・トラクターが実現します。
テレマティクス機能を使用すると、モバイルネットワークを通じて車両と機器がリアルタイムでつながり、MYフリートでトラクターの稼働状況や燃料残量、各油脂類の温度を常時モニタリングすることができますので、常にトラクターを監視しながら効率的な稼働と給油をアシストします。