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〜フロントローダーを長持ちさせるために〜

〜フロントローダーを長持ちさせるために〜
ロールベーラーや堆肥などの運搬に活躍している、フロントローダーのメンテナンスについてご紹介いたします。 フロントローダーのしくみは、私たちの腕が伸びる筋肉と縮む筋肉の働きで物を持ち上げるように、油圧シリンダーの伸縮により重いものを持ち上げています。 限界以上の力をかけないことはもちろんのこと、性能や安全性は日頃のメンテナンスにより左右されますので、点検・整備を怠らないようにしましょう。

点検・整備の前に

作業前の点検

フロントローダー操作前には必ず以下の点検を行うことを習慣づけましょう。
油圧ホースや油圧配管の接続部分のネジにゆるみがないか点検します。 ゆるみがあればしっかりと締め直します。継ぎ手やホースが外れるとアームが急降下して大変危険です。 締め直すときは作動コントロールレバーを使ってオイルの圧力を抜いてから行います。 見落とすことなくすべての接続部分を点検しましょう。
油圧ホースからのオイル漏れ 油圧ホースに亀裂や亀裂からのオイル漏れ(リーク)がないか点検します。
使用頻度や使用する環境にもよりますが、通常油圧ホースの寿命は2年です。 接続部同様に油圧ホースも点検を行いましょう。リークを探す場合は手や指を使わずに、 ゴーグルを着用しボール紙か木片を使用して調べます。油圧オイルには高圧がかかっており、 亀裂より人体に噴射された場合、大けが、失明の可能性もあります。 また、リークは目に見えない場合もありますので十分に注意してください。
フロントタイヤの空気圧 フロントタイヤの空気圧を適正に調整します。
フロントタイヤの荷重に見合う空気圧に調整します。ただし、許容最高圧を守ってください。
リヤウェイトの装着確認 リヤウェイトの装着確認
ローダー作業を行う際はバランスを保つためにリヤウェイトを装着することをおすすめします。 前部ウェイト・前輪ウェイトは取り外してください。

作業後のメンテナンス

フロントローダーを長持ちさせるためには、トラクター同様に日常のメンテナンスが大切です。
可動部へのグリスアップ
作業10時間ごとにローダー両側にある各ピボットピンのグリースニップルに、一般的なグリースを塗ってください。
グリスアップ
定期的なボルトの締め付け
使用開始10時間後、および50時間使用ごとに、すべての取り付けボルトが決められたトルクで締め付けられていることを点検してください。 所定の締め付けトルクは取扱説明書で確認してください。注意したいのはグリスアップ後のボルトに、所定のトルクで締め付けを行うと締め付け過ぎになり、 ねじ山にダメージを与えることがあるので注意してください。
ボルトの締め付け
長期間使用しない場合の保管
フロントローダーを長期間使用しない場合、再装着時に前と同じ性能を発揮させるために、ローダーの保管・格納に十分注意が必要です。 乾燥した屋内に格納し、やむをえず屋外に格納する場合は、雨のかからない平坦な場所を選び、シートをかけて保管します。 すべてのシリンダーを最も縮めた状態にし、レバーリンクのまわりや各ピボットピンのグリースニップルなどの露出部に防錆グリースを塗って保管します。


トラクターのチェックも忘れずに

フロントローダーの性能に問題がある時は、しばしばトラクター側に原因があることがあります。次の点についても点検してみてください。
トラクターの油圧オイルのレベルは適正ですか?


トラクターの取扱説明書に明記された、正しいオイルを使用していますか?
油圧タンクのレベル
ホースおよびアップリングが正しく取り付けられ、トラクターと接続されていますか?


オイルがきれいですか?水が混入していませんか?


オイル温度が温まっていますか?充分に温まっていないと動きが遅くなる場合があります。
ホースおよびアップリングの接続

作業時の注意

転落事故防止 登る時は後進、降りる時は前進で行ってください。
バランスをくずして、転落事故を引き起こし、死傷する恐れがあります。
トラックに積み込む時は後進で、降りる時は前進で行ってください。
作業時の注意 バケットを立てて前進排土・後進排土をしないでください。
前進排土作業には「グレーダー」を使用してください。
バケットを使用する場合には、底面を水平に接地させて作業を行ってください。
バケットの角度 バケット底面と地面のなす角度は5度以下で使用してください。
5度以上で使用されると、バケットやシリンダー・ホースなどに無理な力がかかり、破損する恐れがあります。


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