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トラクターの日常点検

トラクターの日常点検
トラクターの日常点検、冬のエンジントラブルについてアドバイスいたします。
エンジンに関する日常点検
@エンジンオイル、冷却水の量はもちろんファンベルトの緩み、亀裂、損傷、ウォーターポンプのがたつきなども併せて点検しましょう。 意外と忘れがちなのがラジエターキャップの部分の損傷です。
そのまま使用していて冷却水が洩れる、ラジエターから冷却水が噴くなどのトラブルが起こりがちです。
また冷却水が少ないまま使用を続けると、エンジンのオーバーヒートを引き起こし、シリンダーヘッドガスケットからの冷却水の洩れ、ピストン、バルブなど、 エンジンの大きな損傷にもつながります。

ラジエターキャップ
A取扱説明書ではエンジンオイルの交換時期が、300時間毎になっています。 しかし、日本のように湿気が多い気象条件下では、150〜200時間毎の早めのオイル交換をおすすめします。併せてエレメントも交換しましょう。
オイルエレメントの交換時には、エレメントについているOリングに注意して下さい。 Oリングが残っているまま新しいエレメントを取り付けエンジンを始動すると、同時にオイルが噴出することがあります。 古いOリングを外し新しいOリングにはオイル又はグリースを塗って組み付けましょう。
(注)エンジンオイルは、使用する燃料中の硫黄含有率が高かったり、特に低気温下での使用では早めの交換をしましょう。 硫黄含有率が0.5〜1.0%の場合150時間毎の交換です。一般的にJA等で販売されている軽油は硫黄含有率が0.01%以下です。

Bエンジン冷却水は、ロングライフクーラントを使用し、2年毎に交換しましょう。
クーラントには、凍結防止の他に錆止め効果があり、この錆止め効果が2年〜3年ほどでなくなる為、交換が必要なのです。 クーラントを何年も交換しないで使用していると、冷却水が汚れラジエター内部が目詰まりを起こしオーバーヒートします。 又、冷却水内部に発生した錆がエンジンブロックを侵食したり、キャビテーションの発生によるエンジン内部にピンホールが発生するなど良いことはありません。 冷却水は、ロングライフクーラント濃度50%で使用しましょう。

ラジエターの目詰まり
ラジエターの目詰まり
ロングライフクーラント
日本ニューホランド純正品
ロングライフクーラント
クーラントフィルター
クーラントフィルター


トラクター使用上での注意
@エンジン始動後の暖気運転が、何故必要なのでしょうか?特に、寒冷地では十分にエンジンを温めてください。 エンジン始動後すぐに作業すると、シリンダーヘッドとエンジンブロックの熱膨張に差が出来、 ヘッドガスケット部分でひずみが発生してガスケットが破損し水漏れを起こしやすくします。
除雪作業をしていたら、緑色のクーラントが雪面に付いていたことはありませんか?

Aマフラーからの排気煙が白い、ばらつきがあるなどはノズル、噴射ポンプの摩耗などが原因と考えられます。 エンジン回転を上げ一定回転にした時にばらつくようであれば、噴射ポンプ、ノズルの交換をお勧め致します。 燃料関係に不具合のあるまま使用をつ続けると、燃料消費が多いばかりでなく、環境にも良くありませんし、エンジンにとっても大きな損傷を与えかねません。

噴射ポンプ
噴射ポンプ

Bブローバイガスが多い、又はエンジンオイルが垂れるなどは、ピストンリングの摩耗、バルブの摩耗等色々考えられます。 エンジンオイルの注油キャップを外してみて、内側がタール状になっていたらエンジンをオーバーホール時期です。
弊社ではエンジンオーバーホールも実施しております。
また、エンジン内部の摩耗を防ぐには、エアーエレメントの定期的な清掃が重要です。

ASSYパーツ
ASSYパーツ
エンジンの始動が悪い
@燃料フィルターの詰まり、ウォーターセパレーターに水やゴミが溜まっている事があります。 燃料フィルターを交換し、清掃してください。又、燃料コックの所で詰まっている場合もあります。
フィルターを外した状態で、燃料が勢い良く出てくるか?ポンピングした時に燃料が出てくるか?を確認して下さい。

A予熱プラグが切れている
インレットマニホールドのゴムホースを外しキースイッチを回し予熱にすると煙がでますか?
7A(4600、6600)10S(4610、6610)シリーズトラクターの寒冷時の始動方法を紹介しましょう。
スロットルレバーを全開にし、噴射ポンプのエキセルフエルボタンを押してデュアルパワーをアンダードライブ(カメ)、油圧レバーを下げにし、 PTOを入りにして予熱を15〜30秒ほどしてからセルモーターを回すとエンジンの始動が容易に出来ます。 始動後エンジン回転はばらつきますが、すぐに安定しますのでエンジン回転を1,000回転位で少し暖気運転して下さい。
エキセルフェルボタン
(A).エキセルフェルボタン


トラクターの運搬方法
@トラック等に積んでトラクターを運搬する時には、ターボチャージャー付のトラクターであれば、バックで積み込みましょう。 マフラーより風が入りターボチャージャーが空転し、ベアリングが破損するのを防ぎます。


トラクター診断
定期点検
@未然にトラブルを防ぐ為、トラクターの健康診断を兼ねて、1年に1度は専門技術者による定期点検整備を受けましょう。 弊社では、さまざまな点検コースを用意しております。お近くの営業所にお問い合わせください。
例えば、定期点検に出したらクラッチ板が摩耗していたのが発見できた。
ハンドル廻りロットのガタを発見し、良いタイミングで交換できた。
ダイナモメーター試験(診断は有料となります)でPTOクラッチの滑りが発見できた等、いろいろなトラブルが発見出来ます。



定期点検に出して、何も不具合が無くて安心。不具合が早期に発見できてまた一安心。
快適な農作業のためにも、日頃の保守点検と定期点検を実施しましょう。

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