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トラクターの保守点検 <サービスマンからのワンポイントアドバイス 1>

トラクターの保守点検 <サービスマンからのワンポイントアドバイス 1>
トラクターの故障を未然に防ぐテクニックを、日夜現場で頑張っているサービスマンより紹介いたします。



大樹営業所 サービスマンより

フロントアクスル・PTOシャフトなどのオイル漏れ
回転部分にトワインやラップフィルムが巻き付きオイルシールを痛めているケースが意外に多く見られます。

<アドバイス>
作業前や後に、ハンドルを左右どちらかに切って4WDのドライブシャフトの点検や、回転部分の点検をして下さい。 ついでにドライブシャフトスパイダーの点検もお奨めします。
またリヤシャフト(リヤタイヤの付根)にもトワインの巻き付きが多く見られています。




一般道路での追突事故!
秋になり日没が早くなると追突事故が多発します。保安灯火類の点検をしてください。

<アドバイス>
作業機を装着すると、ランプ類が後方から確認出来ないため簡単に取り付けられる トレーラーランプ、反射テープをお奨めします。

エアコンの冷えが悪い
キャブ・フィルターを通過した細かい埃が、ルーフ内にあるエバポレーターを詰まらせます。 このため空気の流れが悪くなり冷却効果が低下します。

<アドバイス>
定期的なキャブ・フィルターの交換と作業条件により都度清掃してください。 また1年に1回はルーフカバーを開けてエバポレーターの清掃をしてください。



ハンドルが重い!
フロントローダー装着車に多く見られますがフロントタイヤの空気圧が低く、 タイヤがつぶれている場合があります。

<アドバイス>
作業前に下の図を参考に空気圧を調整してください。 また空気圧が高すぎると牽引力の低下やタイヤがひび割れする原因になりますので注意して下さい。




サービスマンからのワンポイントアドバイス









夏は気温が高いため、バッテリー液が蒸発により減り易くなります。点検する時は液が目に入らないように気を付けてください。

最近、キャビンのドアがしぶくなったり、きしむ音がしませんか?ヒンジ(ちょうつがい)にスプレーグリスなどを吹きかけ錆びつきを防止しましょう。 放置するとドアが外れガラスを破損させる事があります。

クラッチペダルやブレーキペダル、また座席シートから不快な音がしませんか?(特に40シリーズに多くみられる) 埃を取り除きスプレーひと吹きでOKです。チョットした手入れで快適な作業ができます。







斜網営業所 サービスマンより

トップリンクが廻らなくなる、又は抜ける!
近年大型作業機が普及し、トップリンクのネジ山が摩耗しチューブが抜ける事があります。 作業機が破損するばかりでなく、大事故にもなりかねません。

<アドバイス>
トップリンクの両側エンドを外し、 ワイヤーブラシで土埃を取り除きオイルやグリスを塗布して組み立てすると長持ちします。



外部油圧(リモコンバルブ)が作動しない!
作業機側のオス油圧カプラーに純正品以外を使用されているケースがあります。 純正品と比較するとピンの強さや形状に違いがあり、オイルが流れない場合があります。

<アドバイス>
油圧ポンプに圧力がかかり故障の原因になります。 共同で作業機を使用する場合は、カップリングアタプターを用意すれば便利です。

エアコンの冷えが悪い!
夏場はエアコンの修理依頼が多くなります。 原因はラジエター前に付いているコンデンサーとキャブ上部に付いているエバポレーターの詰まりが大半です。

<アドバイス>
エアーで清掃するのは勿論、フィンを傷つけないようにしてください。 また、水抜きホースが詰まっている場合がありますのでついでに掃除してください。



タイヤがスリップする、又はひび割れする!
最近、ラジアルタイヤや扁平タイヤの装着車が増えています。 空気の入れぎがひび割れの最大の原因です。更に牽引力も大幅に減少します。

<アドバイス>
ラジアルタイヤは作業状態でラグ5個が地面に接地する様に調整してください。 くれぐれもエアーの入れ過ぎには注意してください。



サービスマンからのワンポイントアドバイス









ロワーリンクのボールエンドやリフティングロットのピンなどに、潤滑スプレーやスプレーグリスを吹き付けておくとピンのガタが出にくくなり長持ちします。

洗車する時は電装品(配線ソケット・オルタネーター・セルモーター・スイッチ類)に直接高圧で洗浄しないでください。 接触不良や誤作動が発生して事故の原因になります。

ボンネットやフェンダーなどに頑固なシミや汚れが付いた時は、コンパウンドにワックスを混ぜて磨くと汚れが綺麗に落ちます。 時々愛情を込めてワックスを掛けておくと汚れが簡単に落ちます。







十和田営業所 サービスマンより

トランスミッションが急にギヤ鳴りしシフトが出来ない!
クラッチデスクがフライホイールに張り付いてしまったためです。特に洗車後や湿度が多い時期に多く発生します。

<アドバイス>
特に長期間使用しない時は、クラッチペダルとステップの間に角材などをはさめ、クラッチが切れた状態で格納してください。



四駆に入ったまま外れない!またデュアルパワーが作動しない!(10シリーズ)
ヒューズの接触不良が最も多い原因です。まずヒューズを点検してください。

<アドバイス>
ヒューズボックスの上から3番目です。もしこのヒューズが原因であれば、メーターパネル内の警告灯が点灯しないはずです。 ヒューズがすぐ切れるのであれば、右ステップの下に付いているストップスイッチを調べてください。ブーツ(ゴムカバー)が破損しているはずです。

走行中ブレーキがひきずっている気がする!(30シリーズ)
クリーパー付きトラクターにはクリープ現象(ギヤがつれまわりしニュートラでも前進する現象)を抑えるために油圧シリンダーが付いていますが、各部のピンが錆びつき作動しない場合があります。




ヘッドライトの明るさが左右違う!
ヘッドライト球や配線コネクターの接触不良が考えられます。

<アドバイス>
コネクターの接触部分を点検し、端子をヤスリなどで磨いてください。 また、アース不良の原因も結構多いですよ。



サービスマンからのワンポイントアドバイス








作業機に付いているチェーンなどの給油は、作業後に行ってください。 温まっている為オイルが内部まで浸透し寿命を延ばします。

封を切ったオイルは早めに使い切りましょう。口を開けた時から酸化が始まり新しいオイルに悪影響を及ぼします。

ロータリーの裏側に付いた土は、こまめに落としてください。ブレードの摩耗度合いが極端に違いますよ!

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