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トラクターの保守点検 <サービスマンからのワンポイントアドバイス 2>

トラクターの保守点検 <サービスマンからのワンポイントアドバイス 2>
トラクターの故障を未然に防ぐテクニックを、日夜現場で頑張っているサービスマンより紹介いたします。



  南九州営業所 サービスマンより
エンジンがかからない!
バッテリー上がりが大半です。長期格納後は充電をしてください(比重1.28)。 また、ターミナルの接触不良も考えられます。ワイヤーブラシで磨き、しっかり締め付けてください。

<アドバイス>
ターミナルを綺麗にした後にBGパットを付けたり、グリースを塗っておくと腐食しませんヨ!
バッテリー
@ベントプラグ


エンジン回転が不安定になる!
ウォーターセパレーター
@エア抜きスクリューA燃料供給タップ
B取付けボルトC排出プラグ
Dグラスボール
燃料(軽油)の中に水の混入が考えられます。春先の気温差により燃料タンク内が結露し易くなります。 出来るだけ満タンにしておきウォーターセパレーターの水抜きをしてください。

<アドバイス>
タンクに入れるだけで水を吸い取るエルミネーターが便利ですよ!


ランプ類が点灯しない!
ヒューズの接触不良が考えられます。又、ネズミによる断線もあるため、計器盤の裏側を確認して下さい。 (トラクターの火災になりかねません)

<アドバイス>
ネズミよけにはコンバイン等で使用する、ネズミガードがよく効きます。 ヒューズに腐食防止スプレーを塗布しておくと接触不良になりにくいですヨ!
ヒューズボックス
ヒューズボックス


ブレーキやクラッチペダルが踏んだまま戻らない!
各ペダルの固着(錆付き)が考えられます。
グリースを注入しペダルを数回踏み潤滑させて下さい。

<アドバイス>
洗車時はグリスアップを先に行い水の侵入を防いでください。


サービスマンからのワンポイントアドバイス







洗車する時は、各灯火装置は点灯させない事、電球が高圧になっているため水がかかると割れる事があります。

キャブの天井に断熱材を取り付けると、エアコンの冷却効果が増します。

グリースアップは農作業終了直後など機械が温かい状態の時に注入すると、グリースが入りやすいです。







  豊橋営業所 サービスマンより
急にエンジンのかかりが悪くなり馬力がなくなった!
燃料パイプやフィルターの詰りが考えられます。原因は水分の混入による錆の発生が主です 定期的にタンク内の清掃が必要です。

<アドバイス>
燃料タンク内の錆の発生を未然に防ぐ事が一番のポイントです。

エンジンがオーバーヒートする!
ラジエター
@ラジエターAエアコンコンデンサー
BエンジンオイルクーラーC取付スクリュー
ラジエター前面の詰まりが主な原因ですが、意外に多いのが内部の詰まりです。 冷却水を定期的に交換する事で防止出来ます。

<アドバイス>
クーラントを交換する時は、鉄分や塩分を多く含んだ水は使用しないで下さい。 水道水が無難です。


キャブの中にホコリが入ってきたりラジカセがすぐ故障する!
キャブフィルターが詰まってルーフ内にホコリが溜まっています。一度エアーで清掃して下さい。 フィルターも定期的に交換が必要です。

<アドバイス>
窓を閉め切りドアを強く開け閉めすると内部の圧力でフィルターのホコリが落ちます。 また、キャブ内の再循環気孔を開くとラジカセにホコリが入りにくくなりますヨ!
フィルター
@スクリューAフィルターカバー


エアコンの効きが悪くなった!
コンデンサーの詰まりで循環系統の圧力が上昇したためです。 ラジエター前面のコンデンサーを清掃してください。

<アドバイス>
コンデンサーを清掃する時は、フィンを傷つけないでください。


サービスマンからのワンポイントアドバイス








2WDフロントキングピンのグリースアップは水や泥を押し出す様にこまめに行います。ジャッキアップして注油するのも効果的です。

2WDフロントハブのグリースのさし過ぎには注意しましょう。内部に圧力がかかりベアリングが焼き付く事もあります。

ロータリーの耕耘軸に巻き付いた針金・ロープ等はシールやベアリングを破損させる原因になります。







  宮城営業所 サービスマンより
エンジンストップケーブルがすぐ切れてしまう!
ワイヤーの露出部に潤滑剤を塗布しておくと長持ちしますよ。 また、戻りが悪いためにエンジンが始動しないケースもあります。

<アドバイス>
他にスロットケーブルやサイドブレーキケーブルなどにもスプレーしておく事をお勧めします。 簡単なことですがこれが大切!

エンジンがオーバーヒートする!(30シリーズ)
オイルクーラー
@ラジエターAオイルクーラー
Bスクリュー
ラジエター前部に藁などの詰まりが原因です。 ちょっと面倒ですが、オイルクーラーを外してエアーで清掃してください。

<アドバイス>
30シリーズのエアコンベルトは純正品を使用しないとすぐ摩耗しますヨ!


デュアルパワーが作動しなくなる!
トランスミッションのフィルターの詰まりが考えられます。 2年毎にトランスミッション下部の4本のボルトを外し洗浄または交換してください。

<アドバイス>
オイルが流れ出るので、トランスミッションオイルと一緒に交換をお奨めします。 意外に知らないお客さんが多いですよ。
トランスミッション
@フィルタースクリーンボルト
Aトランスミッションドレンプラグ


エンジンがかからない!
バッテリー上がりが大半の原因です。バッテリーを長期間使用しないと自然放電してしまいます。

<アドバイス>
長期間使用していないときはバッテリーを外しておくと長持ちしますヨ! キャップの裏が黒くなったらそろそろ交換時期です。


サービスマンからのワンポイントアドバイス



燃料フィルターのグラスボールに小さな浮き玉を入れておくと、水分が混入した時に一目でわかります。

30シリーズキャブ付トラクターはラジエター前部に藁などが詰まり易いので、網などをつけると清掃が簡単です。

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