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トラクターの稼働前点検項目

トラクターの稼働前点検項目
春に問い合わせが多いトラクターの点検カ所についてご説明致します。
愛機の自主点検を行い、少しでも異常を感じたら最寄りの弊社営業所にご相談ください。早めの点検で準備OK!
1. 年に1回オイルとエレメントの交換を!
使用時間が少なくても最低年に1回はオイルとエレメントの交換をお薦め致します。

・格納している間に添加剤の分離や日中と夜間の温度差により水滴が溜まっている事があります。

・特に燃料エレメントは必ず交換してください。噴射ポンプの故障の多くは水の混入が原因です。

・トランスミッション、デフのオイル交換時には鉄粉が混ざっていないか注意してみましょう。
鉄粉が混ざっていたらベアリング類の摩擦が考えられます。

オイルとエレメントの交換



3. エンジンスターターはすぐに回りますか?
回らない時は、次の所を点検してください。

・スターターモーターのマグネットスイッチの接触不良が考えられます。この場合は、修理が必要です。

・バッテリーターミナルの接触不良が多く見られます。ターミナルの腐食部分をワイヤーブラシでこすり落とし清掃します。

・『カチッといってそれっきり回らない事があれば、すぐに修理が必要です。



5. ウォーターポンプにガタ又は水(クーラント)洩れはありませんか?
エンジンを止め、ウォーターポンプのクーリングファンを手で軽くゆすり、ガタを調べてください。 ガタを感じたら修理が必要です。末永くお使いいただくには、アッセンブリーでの部品交換をお奨め致します。
又、クーラント液量の確認とファンベルトの張りを調整してください。調整要領は取扱説明書で確認してください。

ウォーターポンプ



7. クラッチの点検
クラッチペダルの遊びを点検してください。 遊びの程度は取扱説明書で確認してください。(A)ナットで調整します。

クラッチペダルの調整
2. グリスアップは忘れずに!
見逃し易いところは次の所です。注意してください。
・10シリーズ、7Aシリーズトラクターのフロントサポート部

・10シリーズトラクターのクラッチペダルロッド部(キャブの下)クラッチペダルが軽くなります。

・フロントアクスルジョイントスパイダー部



4. バッテリーの比重は1.28ありますか?
エンジンがかかればOKというわけではありません。 最近のトラクターには電子機器が多く装備されており、知らず知らずの内にバッテリーの比重が下がります。 比重計でチェックし、標準以下であれば充電してください。

<充電時の注意>
充電器の注意書をよく読んでください!
・トラクターに付けたまま充電してはいけません。トラクターから必ずバッテリーをおろして充電してください。

・充電中は有毒ガスが発生しますので、室内の空気を入れ替えてください。

・近くでタバコを吸ったり、火気を近づけないでください。爆発や火災の原因になります。

・急激に充電すると爆発破損する事があります。



6. タイロッドエンド周りにガタはありませんか?
ハンドルを左右にきり、タイロッドエンド周りのガタを調べます。 車検廃止後、この修理が年々増えています。 道路走行時の事故防止と農作業時の安全を確保するため、必ず点検してください。

タイロッドエンドの確認



8. PTOの点検
PTOのスイッチ又はレバーを止める『切る』の位置にするとPTOシャフトの回転がすぐ止まりますか? (4シリンダー以上のトラクターの場合)止まらなければ、油圧の圧力が低いかPTOブレーキの摩耗が考えられます。 作業効率と安全のためすぐに修理が必要です。



9. 油圧の作動確認
・ポジションコントロール
コントロールレバーを途中で止めるとロアリンクも途中で止まるのが正常です。

・ドラフトコントロール
コントロールレバーを4分の3くらいに上げると、ロアリンクは最高点まで上がるのが正常です。

・油圧の最大圧力の点検方法
リモコンのレバーを上げ位置で保持したり又は、フロントローダーのアームをいっぱいに伸ばした時、エンジンの音がこもるように聞けたら正常です。



10. 作業機のジョイントの点検―給油
・特にロータリーのスパイダーにガタがないか、チューブの伸縮がスムーズが確認してください。

・ジョイントカバーの脱落や破損がないか確認してください。安全のために必要です。
 以上、春の稼働前点検項目を挙げました。 稼働前に最低でもこの10項目については点検してください。

 定期点検を受けましょう!!

繁忙期での急な故障は作業能率を下げ、大きな出費につながります。

トラクターの車検が廃止されて以降、繁忙期での故障が増えています。 この傾向は、特に定期点検を受けていないトラクターに多く見られます。
急な故障で作業が中断されたり、整備不良で作業がはかどらず不自由を感じたことはありませんか。 繁忙期の急な故障は作業能率を下げ、大きな出費につながります。
また、急な修理をいただいても、作業の混み具合で時間がかかることがあります。 このようにならないためには、「日頃の自主点検」で保守管理をきちんと行い、異常を早く察知することに加えて、「年1度の定期点検」を専門*の所で受けることをおすすめします。 (*最近のトラクターには電子機器が搭載されています。専用テスターや専門知識が必要です)
私たちの長年の経験では、「定期点検である程度の故障はふせぐことができる」と考えています。

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